2月20日(月)茨城県警察本部が「運転代行連絡会」を、水戸警察署内の会議室で開催 水戸、笠間、ひたちなか、那珂の各地域から49社53名が参加されました。
主催の交通部交通総務課 遅澤管理官の挨拶から始まり、「茨城県内の飲酒運転の実態、運転代行に関する事故」について、阿部課長補佐、佐久間係長からの説明がありました。
【県内の飲酒運転の実態】
飲酒運転による交通死亡事故の発生状況は、平成28年は21件、死者数24名、全国ワースト1位でした。ワースト2位の沖縄県は死者数13名で、茨城県が突出しています。飲酒運転の根絶のためにも、運転代行の役割が重要であると強調されました。
【運転代行業務中の事故】
平成28年は47件、死亡事故2件が発生しました。事故の特徴として、接触事故などの「注意不足の事故」が50代・60代のドライバーに多く、速度超過などの死亡事故や重傷事故などは20代・30代に多い傾向がある。追突事故が全体の3割、夜間は交差点などで一時停止を怠り、出合い頭の事故も多いとの報告がなされました。
【途中下車行為の防止】
先日、新聞にも取り上げられたように、最後の目的地まで運転代行を使わず、手前のコンビニや、路上、空き地などで終わらせてしまうお客様が増えております。その後、自分(飲酒運転)で目的地に向かい、悲惨な死亡事故おきてしまっているのが現状です。今回の連絡会でも遅澤管理官からのお願いとして、運転代行業者からお客様に最後まで代行を利用いただくための安全指導の協力、また、警察への情報提供を呼びかけられました。
この後、質疑応答・意見交換が行われ、参加業者から、AB間輸送の取り締まりの実情や、白タク行為が横行している地域の取り締まりの強化などの要望があげられました。
今回の茨城県警察本部主催の運転代行連絡会は、今後、茨城県内6ケ所で行われる地域の運転代行業者が参加して行われました。
このような催しも、日ごろから飲酒運転根絶キャンペーン、運転代行業者主催の講習会、地域の交通安全活動の参加、警察本部・警察署への訪問など一つ一つの地道な活動で、警察と代行業者間に協力関係ができたものとして、今後も協会茨城県支部はその調整役として活動を続け、一層の飲酒運転根絶、運転代行の健全化に邁進してまいりたいと思います。
公益社団法人全国運転代行協会 茨城県支部の報告から